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告発者を追い詰めた兵庫県知事のパワハラ疑惑と裏に隠された真実

兵庫県知事である斎藤元彦氏に関する内部告発問題の詳細が明らかになった。告発者の元県民局長A氏は、県幹部らの聴取によって徐々に追い詰められていった。A氏は、自身が告発文の作成者であることを否定していたが、最終的には自身が告発者であると認めるまでに至った。A氏への聴取を担当したのは片山安孝副知事(当時)であり、45分間の尋問で、片山氏はA氏に告発文作成を執拗に問いただした。片山氏は、A氏のメールに告発文と類似した内容が記載されていたことを指摘し、強く追及した。A氏はこれに対し、自分では告発文を作っていないと弁解したものの、片山氏の圧力は続いた。

さらに、A氏が別の職員B氏に電話をかけた際、その通話は県幹部らに監視されており、B氏は幹部の指示に従ってA氏に質問を投げかけた。最終的にA氏は、B氏に対し「告発文は自分が撒いた」と認める発言をする。しかしその後、A氏は県幹部に電話をかけ、「さっきはしらを切ったが、俺がやった」と改めて自らが告発者であることを告白した。

この告発の背景には、阪神・オリックスの優勝記念パレードに関連した寄付金集めの問題があった。告発文には、県の補助金を金融機関からの寄付に転用することでパレードの資金を補填した疑惑が記されていた。特に片山副知事がこの寄付金集めの指揮を取っていたことが明らかにされている。

最後にA氏は、組織の腐敗に対する警告を発信していたが、告発の4か月後、自ら命を絶った。パレードの運営や寄付金集めに関する不透明な手続き、そして告発者の追い詰められた状況が焦点となり、兵庫県の組織的な問題が問われている。

参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/119c0964fd4dc8f3ec46aa0d7f42d500cf68fcf6

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