知事パワハラ疑惑で兵庫県職員試験の辞退者4割に急増

公開日 2024年8月4日
（2024年8月4日22時51分）

兵庫県の今年度の職員採用試験で、一般事務職（大卒程度）の筆記試験の辞退者が全体の4割に達したことがわかった。これは過去5年間と比べて5～10ポイント程度高い水準である。背景には、斎藤元彦知事に対するパワハラ疑惑や内部告発が影響している可能性がある。

今年度の採用試験は4月22日から5月17日まで申し込みを受け付け、60人の採用枠に対して639人が応募した。筆記試験は6月16日に実施されたが、受験者は377人にとどまり、262人が辞退した。辞退率は41％で、非常に高い数字である。

筆記試験が行われた6月16日は、県議会が知事の問題の真相究明のために百条委員会の設置議案を可決した3日後である。この時期は知事への批判が高まりつつあり、県庁の環境に対する不信感が影響した可能性がある。

県の幹部は、この辞退率の高さについて、「県庁で働きたいという学生が減少していることを示している。このまま県政の混乱が続けば、人材確保に大きな影響が出る」とコメントしている。