斎藤知事のパワハラ疑惑：告発文書に揺れる兵庫県、元課長の自殺を3カ月間隠蔽

公開日 2024年7月25日
（2024年7月25日0時02分）

2024年7月24日、兵庫県知事斎藤元彦氏に関する疑惑告発文書の中で、業務を理由に療養中であるとされていた元課長の男性が今年4月に死亡していたことが判明した。この元課長の死亡は自殺と見られているが、兵庫県は個人情報保護を理由に3カ月間にわたり公表していなかった。この事件により、斎藤氏の疑惑告発文書に関与する職員の死亡が2件確認されたこととなり、さらなる疑惑と関心が高まっている。

• 告発文書と元課長の死亡：兵庫県知事斎藤元彦氏に関する疑惑告発文書には、業務のため療養中であると記載されていた元課長の男性が、今年4月に死亡していたことが判明した。これは、自殺と見られている。告発文書は元西播磨県民局長の男性が3月中旬に作成したもので、斎藤氏のパワハラ疑惑や業務に関連する問題を告発する内容であった。
• 3カ月間の非公表：兵庫県は個人情報保護を理由に、この元課長の死亡を3カ月間公表していなかった。告発文書が3月末に浮上した際、元幹部の死亡も明らかになっており、これにより2人の職員の死亡が確認された。
• 不正疑惑と業務の疲弊：告発文書には、昨年11月に行われたプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードに関わる経費を巡る不正疑惑が挙げられていた。文書の中で担当課長だった男性は、この業務により疲弊し、療養中である旨が記載されていた。その後、男性の死亡についての情報が県庁内で広がったが、県は「個人情報に関わるので答えられない」として詳細を明かさなかった。
• 遺族の意向と公表：斎藤氏は24日の記者会見で「遺族の意向で公表していなかった」と述べた。記者会見での斎藤氏の発言は、元課長の遺族の意向を尊重し、公表を控えていたことを強調するものであった。
• 遺児育英資金の停止：関係者によると、元課長は4月20日に死亡していた。亡くなった元課長の子供のために職場の有志で「遺児育英資金」を集めようとする動きがあったが、県幹部がこれを止めていたという。この行動がどのような理由で止められたのかについての詳細は明らかにされていないが、関係者の間で議論を呼んでいる。

このように、斎藤知事の疑惑告発文書に関連する職員の死亡が相次ぎ、県内外で大きな波紋を呼んでいる。今後の調査と対応が注目される。