社長のパワハラ告発、社員たちの悲痛な証言、録音音声が示す実態

公開日 2024年7月20日
（2024年7月20日2時21分）

ある企業の社長による日常的なパワハラが、社員たちの勇気ある告発と録音音声によって明るみに出ました。社長が社員に対して激しく怒鳴る音声が公開され、パワハラの実態が浮き彫りになっています。

• 音声録音によるパワハラの告発：社員が社長の怒鳴り声を録音し、パワハラの証拠として公開。録音には、社長が事務的なミスをした社員に対し、机を叩きながら激しく罵倒する様子が記録されていた。
• 専門家の見解とパワハラの定義：専門家は、上司が部下に対して優越的な立場を利用し、業務上必要な範囲を超えた指導を行うことがパワハラと認定される可能性が高いと指摘。パワハラ防止法では、上司と部下の関係を背景にした言動で労働者の就業環境が害される場合がパワハラとされる。
• 社長の否定と社員の証言：社長は取材に対し、パワハラの事実を否定し、録音内容は事実無根と主張。しかし、社員たちは録音が事実であり、事務的なミスに対して激しく怒鳴られていたと証言。録音には複数の社員が同様に罵倒される様子が含まれていた。
• パワハラ防止法と社会問題化：パワハラ防止法が全事業主に義務化されたことで、2022年度のパワハラ相談件数が前年度の2倍以上の5万8,040件に増加。パワハラが深刻な社会問題となっていることが報告されている。
• 職場環境の改善を求める社員たち：告発した現役社員は、精神的に追い詰められた状況を訴え、風通しの良い職場環境を求めている。ある社員は、社内がワンフロアであるため公開処刑のような状況になっており、精神的に限界を感じて退職したと証言。社員たちは職場環境の改善を強く望んでいる。